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英検リニューアルから考える 何をすればいい
数年前に英検にライティング問題が加わりました。
英検のライティングには書き方、つまり「型」があります。
・主張
・理由(裏付け)を2つ
・結論
この型にはめて書ければ、文法的なミスが多少あっても良い点数が取れます。
社会がグローバルになり、『一番大切な自分の主張をせずに長い説明から入り、最後に結論を言う』という日本人独特の伝え方は世界では通用しません。
英検リニューアルに反映されているように、最近の学校の授業では自分の考えをまとめてプレゼンする機会がぐんと増えました。
おかけで学生たちはこの型にはめて論理的に伝える発表にも慣れてきました。それはとても良いことだと思います。
でも型を真似することだけを目的として、本当に海外で通用する英語力が身に付いていないのかもしれません。
次の英検リニューアルが決まったということは、その辺りの意図か何かがあるのかも。専門家によれば
2級以上に追加されるのが『要約』。『書かれてある英文を理解して自分の意見を交えながら伝える』力を測るのでは、
と言っています。
(まだ評価については発表されていないので予測です)
世界中の人と仕事をするようになれば、即座に相手の言うことを理解し、自分の意見も伝え、意見が異なれば双方にとって最善の解決策を引き出すスキルが必要です。
確かに海外では何百ページもある本や論文を読んで要約しなさい、という宿題が当然のように出ます。
英文で書かれてあることを理解して、自分の言葉で要約するのは大変な作業です。日本語でも難しい。日本の国語の授業で要約ってあまりやらないのではないでしょうか。
海外の大学で学んだ親しい先生に聞くと、要約とはいえ、ただ内容を簡単に書くだけでは良い評価をしてもらえないそうです。
本当に理解しているか、書かれている言葉以外の単語を使いながら、自分の意見も盛り込むことが必要だとか。
海外で活躍できる日本人を増やすことを目的として、英検がそのスキルがあるかどうかを測ろうとしているのだとすれば、リニューアルも当然かもしれませんね。
では何をしなければらないか。まとめると
・英文を返り読みせず英文を早く読むことに慣れる
→スラッシュリーディングが有効
・thesaurus(類義語辞典)を使って語彙を増やす
→一語一訳で終わらない。派生語や類義語を探す癖をつける
・思考力表現力を身に付ける
→一つの方法や考えで終わらず、違う考え方をしてみる。これは小さい時からお家でできることであり、日本語でできるようにしておくこと。
やはり、単に単語帳を端から端まで覚えて、文法を正しく理解するだけでは不十分。
かなと。
だからと言って、これではいけない!塾に行かせて学習量を増やさなきゃ、と考えるのは違うと思っています。
英語学習は簡単ではありません。モチベーションも努力も長期的に必要なのです。だからこそ親や先生からやりなさい、と言われてやる学習は苦痛で終わってしまいます。
英語って楽しい、英語を知っていると世界の人とコミュニケーションができるから英語を学びたい!とならなければ面白くない辛い学習で終わってしまいます。
私自身英語が好きだからこそ、もっと楽しい方法で英語と向き合って身に付けて欲しいと思っています。
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