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【中学英語】「関係代名詞の目的格」は混乱しやすい
英語を学ぶお子さんがつまずきやすいポイントのひとつに『関係代名詞』があります。
中学校では関係代名詞は主格と目的格(一部)を習います。今回はその目的格について。
who は使えるのにテストでは ×になる。その背景と私の感じていることについて書きたいと思います。

中学校で教えている、目的格のルール
中学英語では、文法をシンプルにするために
・目的格はwhich か thatを使う
・目的格は省略できる
というルールを習います。
目的格の who(よく使われる)やwhom(あまり使わないけど使える)は習いません。
つまり学校では、
The girl I met yesterday …(省略)
The girl which / that I met yesterday …
この2パターンだけを『中学英語』として扱っています。
テストではどうなる
もしテストで関係代名詞の問題で、whoを含む選択肢が出たら、、、
たとえば、こんな問題です。
The girl ( which / that / who ) I met yesterday is Meg.
実際の英語では who I met … と言ってもまったく問題ありません。むしろ会話ではよく使われる自然な表現です。
ところが中学校では、
✔ 目的格は which / that の2つだけ
✔ who(whom)は教えない
という 中学ルール があるため、who を選ぶと×バツ になってしまいます(>_<)
なぜ学校では who を教えないの?
理由はおそらく「文法事項をできるだけシンプルにするため」です。
本来、英語では
・主格:who / that
・目的格:whom / who / that
と種類が多く、最初からすべて教えると混乱しやすくなります。そのため、中学では「目的格=which / that」にしぼって教えているのです。
ただ、これは…
英会話に慣れている子
帰国子女の子
先取りして学んでいる子
にとっては逆に混乱の原因になる、と私は思っています。
whoは人に使える、whichは物や動物や使える、thatはどちらにも使える。と覚えている子にとっても混乱になります。
実際には正しい英文を選んでいるのに、テストでは ×。これは子どもにとって納得しづらい状況なのではないでしょうか。
私個人の意見として感じていること
なぜ、テストで who が選択肢に入っていることがあるのでしょう。
これは「中学で習った形をきちんと選べるか」を確認するため。
ただ、実際の英語をすでに知っている子にとっては混乱しやすく、英語教育に関わる立場として、こうした問題形式は 少し不親切だと思うのです。
理由は3つあります。
①『使える英語』を無意識に制限してしまう
who が自然な場面でも、「習っていないから選んではダメ」というメッセージになり、子どもの自由な英語表現をしぼめてしまうことがあります。
②本当は間違いではないのに × になってしまう
特にテストは時間制限があるため、普段から自然な英語を使っている子ほど、反射的に who を選びやすくなります。
実力がある子ほど、ひっかかる… という状況が起こりやすくなる気がします。
③『実際の英語』と『学校での英語』のギャップがモヤモヤを生む
英語としては正しいのに、「中学では習っていないからダメ」というルールに従う必要がある…。
もちろん、学校教育の段階的な指導方針は理解していますが、子どもたちにとっても指導者にとっても窮屈に感じる気がします。
だから、、、
私だったらこういう微妙な問題は出さないでしょうね(^^;
関係代名詞目的格は一例
実は関係代名詞目的格だけではありません。
「本当はこういう言い方もあるけれど、中学生の間はここまででOK」「テストではこういう風に答えたほうがいいよ」
と伝えるようにしています。
それでも、テストに出題されてしまって、× になるってモヤモヤしますね。
理不尽に感じるかもしれませんが、英語には、実際の英語 と 学校でまず覚える英語 が少し違うことがあります。
その差を知ると、英語の理解も深まると、思うしかありません。

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