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それって「親の望み」?「子どもの望み」?
今回はライフコーチとして思うことを書いてみます。
教室で子どもたちと関わっていると、ときどき小さな心の叫びを聞くことがあります。
それは、親御さんに対するちょっとした不満やモヤモヤ。
「ほんとはやりたくないけど、お母さんが言うからやってる」
「うるさいから言うこと聞いてるだけ」
そんな言葉を聞いたとき、私はいつも思うんです。
「区別する」って大事だなぁ、って。
情報が多すぎる時代、親御さんの価値観がゆらぐのは自然なこと。
特に、勉強熱心な地域では、進学や習い事、将来の選択に関して、どうしても「正解」を探したくなりますよね。
でも、いろんな情報があふれている今だからこそ、一度立ち止まって、整理してみることが大切だと思います。
例えば…
- それは「親の望み」?それとも「子どもの望み」?
- 今選ぼうとしているのは、誰のための選択?
「子どものため」のはずが、いつの間にか「親の理想」になってないでしょうか。
これまで見てきた中でも、いくつか印象的な例がありました。
- 英語の絵カードを熱心に家で取り組ませていたけど、子どもはだんだん英語が嫌いに…
- 自信をつけさせたくて英検を受けさせようとしたら、試験直前に「本当は受けたくない」と泣き出した
- 進学塾の宿題に追われ、内容がまったく頭に入っていない状態…
- お子さまの気持ちを置き去りにして、英語を習わせたいと入会希望されたお母さん(ご本人とよく話し合ってからご入会くださいとお伝えしました)
親として「よかれと思って」の行動でも、子どもの気持ちとすれ違ってしまうことって、あるんですよね。
私の体感ですが、塾に行かず、しっかり眠り、スマホに時間を奪われていない子の方が、自分のペースで学び、結果的に高いレベルの学校に進学しているケースも多いと感じます。
たくさんの勉強にはメリットもありますが、同時にこんなデメリットもあります。
- 自分に必要ないことまで詰め込むことになる
- 「自分で考える」より「やらされる」学びになりがち
- 睡眠不足やストレスによる体調不良
- 食事や休息のバランスが崩れる
本当に必要なのは、子どもが自分で「選ぶ力」を育てることだと思うのです。
ほんの少し立ち止まって、区別してみてください。
- お母さんの考え vs 周りのママたちの考え
(自分はどう思ってる?流されてない?)
- たくさん勉強 vs たくさん遊ぶ
(どっちが大切?なぜ?)
- スマホを持たせたい vs 持たせたくない
(便利さ?健康面?依存?)
「いい学校に入るために」
「将来の選択肢を広げるために」
親が思う幸せのカタチを子どもに手渡したい、そう願う気持ちは、痛いほどわかります。
でも、子どもが自分で選び、決めていける力を育てることこそが、本当のサポートなんじゃないかな、と思うんです。
アドバイスしたくなったときこそ、ちょっと立ち止まって、「これは私の望み?それとも子どもの望み?」 そう問いかけてみてくださいね。
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